株式会社ファイブ・ルーツ様 -インタビュー-

起業10年目の起業にフォーカス、活躍する経営者に起業からの10年間の活躍や苦労について語っていただきます。

企業の10年間の存続率は、6.3%と言われています。つまり起業した会社が100社あれば、10年後には6社しか残っていないと言われています。
そんな企業経営の厳しい現実の中、いろんな問題や課題を乗り越えて10年を迎えた経営者たちに、その10年間の活躍や苦労について語っていただくという企画である。この10年間は、サブプライムローンの破綻にリーマンショック、そしてギリシャショックと続く。日本では東日本大震災と、平時においても企業経営は楽ではない上に、さまざまな外的要因が経営者を襲う。そんな激動の10年を乗り越えて来た起業家に、生の経営について学ぶ。

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太田光治社長

記念すべき第一回の賢者は、大阪を拠点に人材派遣事業を展開する株式会社ファイブ・ルーツ、
代表取締役の太田光治氏。
時代の荒波に紆余曲折しながらも快進撃を成し遂げた波乱の10年についてお話を伺いました。

会社名 : 株式会社ファイブ・ルーツ

役職  : 代表取締役

氏名  : 太田光治 mitsuji ohta

設立  : 2006年10月

事業内容:
・一般派遣紹介事業部
・採用コンサルタント事業部
・FC事業部(ファミリーマート)
・請負適正化事業部
・コンビニ派遣事業部

所在地 : 大阪府大阪市北区天神橋2丁目5番25号若杉グランドビル9階

WEB   : http://fiveroots.com/

Q1. 創業のきっかけ

社員が自分の家族や友人に自慢できるような会社を作りたい、と思ったのが動機です。この会社で一旗あげたいというような意欲的な人間が集まる会社にしたいと思っていましたね。それはこの先も変わりません。
元々務めていた某人材会社の同僚5人で創業しました。それでファイブルーツという社名なんですが、自分たちで営業して、コーディネートし現場に入る、という感じで会社を回していました。
10年前の当時は派遣業界は伸びている時期でして、我々は軽作業や短期に的を絞ってクライアントの開拓をしていきました。

Q2.今までで一番辛かったこと

創業して1年半程、業績は右肩上がりで順調でした。
しかし、8年程前にリーマンショックが起こり、弊社も大打撃を受けました。
リーマンブラザーズが破綻して数か月後の年明けに、影響が出始めました。当時売り上げの90%を占める3社のクライアントからの仕事が軒並み無くなり、売上げも5分の1か6分の1まで減ってしまいました。倒産の危機もありましたが、役員含め10名程いたメンバーは役員2人社員2人の4人になり、そこからリスタートすることになりました。
市場調査の意味合いを込めて、事務員を除いた3人で派遣会社に登録し、現場に入って身銭を稼ぎ、社員に給料を支払うという活動が1年くらい続きましたね。

起業を決めたときからピンチを想定し、腹をくくっていましたので、何としても毎月売り上げを更新すると決め仕事に打ち込みました。残ってくれた皆も不安はあったでしょうけど、社長として弱音を吐くわけにはいかないという気持ちがありました。
それから景気の回復もあり、徐々に業績は伸び、その後約9年間前年を下回ったことはありません。

Q3.今までで一番うれしかったこと

現在進行中ですが、(リーマンショック後)一度も社員が離職していない事ですね。
もちろん、家庭の事情など特別な理由で退職することはあっても、何か不満があって辞めるということはなかったです。その家庭の事情で辞めた社員も事情が落ち着き、つい先日復職してくれました。それが自慢でもあり、嬉しい事ですね。
社員にはいつも「自分の為に仕事をしろ」と教えています。それが結果的に会社の為になるからです。
やらされているから成果が上がらない、何か自分の為になることを見つけ、取り組めと。私はこのファイブルーツを踏み台にしてくれて大いに結構だと思っています。
しかし、一方で辞めない自信があります。社員にとってより良い会社、そのプラットホームを用意し続けるのが経営者の重要な役割の一つだと考えてます。中途半端な考え、綺麗ごとでは無く、常に本気で取り組んでいます。

ファイブルーツは実力主義です。過去に一般コースと幹部コースを自分で選択できる制度を設けていたんです。一年目に幹部コースを選択した社員に初めてのボーナスを帯付きの現金で支給したことがありました。周りの社員たちも驚いていましたが、単に面白半分でそのようなことをしたわけじゃないんです。このお金は会社から貰うものではなく、君が稼いだ分を分配しているだけで、一年間のあの辛い日々の成果がこのお金ですよと。つまり、より商売として、お金を稼ぐという辛さや嬉しさ、自分で稼いだ実感を持たせたかったんですね。お金を稼ぐのに必要なのは、苦労と成果・成長は常にセットだということを教えたかったんです。

Q4.次の10年の目標

次の社長を見つけ、育てます。
私にも子供はいますが、特に継がせるつもりもなく、今いる社員またはこれから入ってくる者を対象と考えています。
それは、誰にでも平等にチャンスがあるという事を示したい。
これまで弊社では、意欲のある者がファイブルーツで力を発揮し、自ら道筋をつけ自己実現を成し遂げていくことを実証し、一定の成果を上げてきました。それに対し、この先は「自分が社長になれる」という、私ができる最大のゴールを用意したいという事です。私自身10年後には引退するというわけではないんですが、その後のことは特に考えていません。その時考えます(笑)

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エントランス


<取材を終えて>
終始にこやかに、包み隠さずお話していただいた気さくな太田社長。しかし社員についてお話しされる時は表情が変わり、とても熱く語られる姿が印象的でした。
人材派遣という「人」を扱うビジネスであるからこそ、自身の組織内でも社員達の人間力の成長を最も重要視する経営なのだと感じました。
企業家は夢想家であり、まだ見ぬ未来をみて、それを従業員や顧客にもみせる。
10年前に見た未来を着実に実現させてきた太田社長。次の未来を、私達も少しみれた気がしました。


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